ノベライズ総括その2。

では、ガルパン二巻のお話をば。


■二巻
こちら、アニメが終わる年末には、実は原稿がほぼできあがっておりました。
もちろん最終話まで入ったバージョンで、です。

ところが……ここに「アニメ十一話・十二話の延期」という事件が起こります∑(; ̄□ ̄)


そして、
「アニメより先にノベライズがネタバレしちゃうとまずいので、三巻に持ち越しましょう!」
という話になったのです。

もちろん巻数が増えるのは、私にとっても嬉しいことではあったのですが。

同時に、「え、どうしよう?」と思ったのも事実です。
いえ、三巻が決勝戦の内容だけでは量が足りない、というのはまあともかく。
まずさしあたっての問題は、二巻の分量が薄くなるということでした。


まあ、もともとページ数は多めでしたので、どうにか文庫一冊ぶんにはなったのですがー。
私的には、実は「沙織ちゃんがアマチュア無線の免許を取る!」というストーリーを軸に、彼女の成長と決勝戦での活躍を描ききる予定だったんですよね。

しかし……最後の「オチ」にあたる部分がごっそりとなくなるので、それが空振りになっちゃいましたorz

ちゃんと、一気に読んでもらえるように、意識してつくってたのですよー!(ノ◇≦。)
沙織ちゃんの初「やだもー!」も、締めで披露する予定でしたのに~!



などというやるせなさから、三巻では「決勝戦の原稿にほぼ手を入れない」形で収録することにしたのですが。
まあ、それはさておき……。


にしても二巻は、一巻よりも全体の流れに手を加えることとなりました。
冒頭の、アンチョビ戦からして、そうですね。

こちらは、戦闘シーンを使うことで、メインキャラの紹介と戦車道の説明を兼ねるために持ってきました。

これだけ「殲滅戦」という形になったのは……私のもらった資料では、戦車道の試合には「フラッグ戦」と「殲滅戦」の二種類があるという記述が存在したからです。

「ちゃんと殲滅戦も書いておかないと、もったいないかも」
という私の(余計な?)サービス精神から、アンチョビ戦を殲滅戦としたのでした。

まあそっちの方が、華の「換装した長砲身に慣れる」ステップも描けるな、という判断でもあります。



……そうそう。戦車のカラー変更については、二巻でフォローしたんですよね。
こちら、脚本上ではそういった描写がなくて、一巻の原稿では間に合わなかったんです。まさか、色をもとに戻してたなんて! とアニメ放送を見てぶったまげたのは、私でした;

一方、うっかりポカをしたのは、「ダージリン様が二回戦ごときで負ける」でしょうか……。


こちら、小説のストーリー進行上、あの時点で「ダージリン様の負けを知る」描写が必要でした。
アニメどおりでやると、ずいぶん後になってしまい、いわゆる「枚数の削減」ができなくなっちゃうんですよね。

ただし一応アニメのトーナメント表を踏まえたために、
「ヨーグルト学園の勝利!」
なんてことになったのでした。

こちら、トーナメント表を無視して、黒森峰に撃破させた方がよかったのでしょうか?

いえ、でもあのダージリン様が「黒森峰以外に負ける」方が、沙織ちゃんたちのショックが大きいかなという判断でもありました。負けるということは、誰にでも訪れるものなのよ、と……。


ほんと、二巻はかなり私の判断で、いじった部分が多いですね。
あんこう鍋のシーンで、沙織ちゃんが呼び出されたのなんて、その典型ですし。

一方、プラウダとの戦闘シーンは、ほとんど脚本から手を入れておりません。
ゆかりんの偵察を削り、そのぶん戦い方を工夫させてもらったくらいでしょうか。

ただ……本当は、オリジナルで入れたかったシーンがありました。

それは沙織ちゃんがプラウダ戦の中で、乾パンを溶かしたチョコにつけて、「みんなに甘い物が行き渡るようにする」というものです。
沙織ちゃんらしさを、ここでも出したかったわけですね。


ただ、他に大事なシーンを入れるのが先だったので、結局は省くことに。

勉強のシーンなどがそうですね。
あれは、本気でアマチュア無線の勉強をしている人には、「一夜漬けでかよ!」なんて思われたかもしれません。

でも、それだけ麻子のスキルが高かった、ということでお許しくださいm(_ _)m



といったところでしょうか? ふうー。


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それにしても三巻まで伸びたのは、ありがたかったのですが。
現在、そのおかげで他の原稿のスケジュールが押しに押しまくっていたりします。大変です……。ぎゃー。
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