『もしマンガ・アニメ規制問題が都知事を生徒会長にした学園モノだったら』プロローグ。

少し時間ができましたので、以前お約束した、
『もしマンガ・アニメ規制問題が都知事を生徒会長にした学園モノだったら』
の冒頭をアップします。

私の知っている内容を、わかりやすくお伝えできたらな……という思いだけで、書かせていただきました(^▽^;)
難しい話ですので、少しでも楽しみながら読んでもらえれば~。特に今回の規制の問題点を、よくわかっていない人がターゲットです。



※あくまで事実に基づいた『フィクション』です。ただし「マンガと違って文章は、人によっていろいろな解釈がある」らしいですよ?

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『もしマンガ・アニメ規制問題が都知事を生徒会長にした学園モノだったら』

■プロローグ

 某年9月、トウキョウ学園生徒会室。昨年に引き続き当選を果たした生徒会長【イシハラ】のもとに、副会長と書記の二人が集められる。

【イシハラ】「さて。無事に生徒会選挙も終わったわけだけれど……」

●【イシハラ】:トウキョウ学園二年、生徒会長。眼鏡男子。

【イシハラ】「これでボクは、一年のときから連続当選というわけだ。まったく、ろくな競争相手がいなくて助かるよ」
【イノセ】「まずは、おめでとうございます、といったところなのですが」

●【イノセ】:トウキョウ学園二年、副会長。黒髪ロング女子。

【イノセ】「そうそう喜ばしいことばかりではないですよ? 会長」
【イシハラ】「なんだい【イノセ】くん。ほんとキミときたら、カタブツなんだから。今日は新三役の顔合わせってだけなんだし、景気のいい話をだね」
【イノセ】「その、景気よくやりすぎたせいで、少しまずいことになっているんです!」
【イシハラ】「……な、なんだい?」
【イノセ】「副会長になるにあたって、昨年の生徒会の運営状況を確認させていただきました。驚きましたよ」

 溜息をつきながら、【イノセ】は持っていたファイルを開く。

【イノセ】「目玉に上げておられた『学園オリンピック構想』は、結局は企画倒れで終わりましたし。かわりにつくった『学園銀行』なんて、運営がずさんすぎて、すでに生徒から集めた費用を投入しても立て直せない始末です。このままだとその責任を問われること、確実ですが?」
【イシハラ】「『学園オリンピック構想』はしょうがないの。あれはさ、言い出しておくことに価値があるんだから。おかげで人気は取れただろ?」
【イノセ】「ですが……」
【イシハラ】「あと、『学園銀行』はボクのしったこっちゃないよ。いちいち管理してないし。ボクの責任のわけないじゃない」
【イノセ】「……。あのですね。私はいい大学の推薦をもらうために、今回副会長になったんです」
【イシハラ】「うん」
【イノセ】「ですから、任期途中で生徒会ごと失脚とか、そんな恥はかきたくないのですが!」
【イシハラ】「じゃあなんか考えてよ、作戦」
【イノセ】「は?」
【イシハラ】「だからさー。キミは知らないだろうけど、ボクはずっとそうやってきたの。下から案が上がってきたら、ちゃんと採用してあげるからさ」
【イノセ】「……幻滅です」
【イシハラ】「なに言ってんの。経験上、生徒会長なんてのは、書類にサインするだけの役職なんだから」
【イノセ】「だいたい、そんなことだろうとは思ってましたけど。はあ」

 お気楽な【イシハラ】の前で、【イノセ】は頭を抱える。そこに、ずっと黙って聞いていた書記の【シブシ】が口を開く。

【シブシ】「あの~。ちょっといいっすか? 会長」

●【シブシ】:トウキョウ学園一年、書記。ショタ系男子。

【シブシ】「下からの案って。たとえば、書記のジブンが提案してもいいんすか?」
【イシハラ】「うん? もしかしてなにかあるわけ、【シブシ】くん?」
【シブシ】「はい。ジブン、カゴシマ学園から転校してきたせいか……この学校について、気になってた部分があって、っすね」
【イシハラ】「ふむ。なに?」
【シブシ】「トウキョウ学園って、47学園の中で一番大きな学校っすよね? だからだとは思うんすけど、校風って、けっこう自由っすよね? 最近流行りのマンガとかが、平気で校内に置かれてるんで、びっくりしたっすよ」
【イシハラ】「ああ、そうなの?」
【イノセ】「会長。うちの図書館の一画にも、専用棚がありますよ。私でもそれくらい知っていますのに……」
【イシハラ】「だって、興味ないもん。マンガなんて読まないし」
【シブシ】「じゃあその中身が、最近エスカレートしてきているってのも、ご存じないんすね?」
【イシハラ】「? エスカレート?」
【シブシ】「ああ、内容はどうでもいいんすよ。そういう『事実』が一部にある、ってことが、好都合なだけで」

 にやりと意味深に笑う【シブシ】。

【シブシ】「で、どうっすかね? そのマンガを――校則で規制しちゃうってのは?」
【イノセ】「! なんですって?」
【イシハラ】「――ほう。確かに校則の追加は、生徒会権限で手順さえ踏まえれば可能だけれど。で、その意図は?」
【シブシ】「もちろん、人気取りっすよ。エスカレートしてるマンガの規制なんて、表立って反対できる生徒なんて出てくるはずないっす。だから……」
【イシハラ】「そうか。しかも、教師とかも味方につけられるだろうし。うん、うん! いい案じゃないかキミ!」
【イノセ】「生徒会の仕事としては、確かにまともで。それでいて、容易に可能ですね……! 【シブシ】くん、あなたいったい?」
【シブシ】「いえ、副会長。ジブンは以前いたカゴシマ学園では、風紀委員だったっすよ。それでちょっと、規制とかには敏感なだけで」
【イノセ】「ふうん、そうなの?」
【イシハラ】「となると……今回の校則は、キミに裏方を任せてもいいかな。【シブシ】くん!」
【シブシ】「ジブンが? ……ええと」

 横にいる副会長の【イノセ】を気遣う【シブシ】。が、【イノセ】は気にしない。

【イノセ】「そうですね、適任だと思います。言い出したのは書記の【シブシ】くんですし」
【イシハラ】「よし! じゃあ決まりだ! 【イノセ】くんはさっそく、次の協議会で話ができるように、いろいろ手配してくれるかな?」
【イノセ】「わかりました、会長。では、さっそく――」

 了解する【イノセ】、やがて書記の【シブシ】とともに生徒会室を出る。
 学園の廊下を二人で歩く【イノセ】と【シブシ】。【イノセ】、軽く苦笑する。

【イノセ】「まったく。会長ときたら、決断力だけはあるのですから」
【シブシ】「そうっすね。はは」
【イノセ】「……ところで、あなた。なにが目的なんですの?」
【シブシ】「へ?」

 突然、鋭い指摘をしてくる【イノセ】に、【シブシ】はどきり。

【シブシ】「ジブンは……そうっすね。【イノセ】先輩と近いっすよ?」
【イノセ】「私に?」
【シブシ】「生徒会を潰したくないんっすよ。だって順当にいけば、来年はジブンが生徒会長になるわけっすから」
【イノセ】「……。ふうん、なるほど」
【シブシ】「いいっすよね? だって先輩はどのみち、来年は三年生で、立候補できないっすし」
【イノセ】「そうですね」

 納得したような顔を【イノセ】はする。と、そのとき【シブシ】の胸ポケットが震動する。携帯電話のバイブだ。校内であるため、ちょっと気まずそうな顔をする【シブシ】。

【シブシ】「す、すみませんっす」
【イノセ】「――注意してくださいね。今は放課後ですからいいですけど、私たちは生徒会の役員です。規律はきちんと守らなければ。もと風紀委員のあなたなら、よくわかっているでしょう?」
【シブシ】「は、はいっす」

 頭を下げながらも、取り出した電話を切れない【シブシ】。携帯電話に表示されたのは、付き合っている【K子】の名前だ。【シブシ】は軽く頭を下げ、通話禁止の校内から外に出ようと【イノセ】から離れる。

【イノセ】「……やれやれ。まあ私は、都合のいいマンガとやらを、適当にチェックしてみることにしますか」

 去っていく【シブシ】の背中を見送って、【イノセ】呟く。
 一方、【シブシ】は放課後の校内から、非常階段へと出る。そこで電話に出る【シブシ】。

【シブシ】「もしもし、【K子】ちゃん? ……ごめんっす。ほら、生徒会の仕事だったっすよ。うん、さっそく」

●【K子】:トウキョウ学園一年、女子。【シブシ】の彼女。

【シブシ】「え? わかってるっすよ。来年は……ちゃーんと、オイシイ思いさせるっすから。ほら、ジブンが会長になったら、副会長は……。ね? じゃあすぐそっちいくっすよー」

 へらへら笑ってから、電話を切る【シブシ】。ところがふと真顔になって。

【シブシ】「そう……。こっちでは、もうあんな失敗はしないっすよ。うまくやるっす」

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■今回のポイント
・【イシハラ】はマンガを読んだことがない。
・規制は【イシハラ】ではなく、あくまで【シブシ】が提案したもの。
・【シブシ】には過去に汚点があり、その挽回をどうしてもしたい。
http://www.asyura2.com/10/senkyo100/msg/899.html





続きはまた、手が空いたときにでも……。
すみません、あくまでお仕事が優先ですので;

感想などは、コメント欄に自由にお書きくださいませ。
皆さんの応援だけがエネルギーです。恥ずかしながら……心が折れたら終わりますので(・・;)、よろしくお願いいたします。


そして一方的な批判、中傷の書き込みはご容赦ください。ひどい場合はコメント欄自体を削除することも考えております。

私は反対派の一人として、自分のやれる方法で、やれることをしているだけです。
規制賛成派の方は、ご自身のブログやツイッターなどで持論を展開してください。



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では、また次回をお楽しみにーm(_ _)m
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Comment

No title

軽く笑ってしまいました。うまく書けてます。実際もこんな感じでしょうね、苦笑。続きを楽しみにしていますので、ぜひ続きを書いてください。

No title

さっそくの感想、ありがとうございます。おおまかなプロット自体は、昨年6月あたりのぶんまでは完成しています。最低でもそこまでいければな、と思っていますよノシ

これは…

すごいわかりやすいです!


先日青少年法案を苦に小学生の少女が命を絶つという事件がツイートされていました…

本当に痛ましいです(>_<)



反対派は周りに理解されないのが本当につらいんだと思います。私の方も友達と一緒に反対の声を上げていけたらと思います。


これからも響さんを応援しています(^^)

>ポンさん

応援コメントありがとうございます。

ところで私も気になって調べてみたのですが、自殺の件はどうやら、自作自演(嘘)の色が濃いようです。
ショッキングな内容だけに、こういった手段で反対行動をするというのも、ちょっとまずい気はします;

反対するなら、賛成派のやるような卑怯な方法ではなく、きちんとやっていきたいですね。がんばります!

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